予防接種
病気の中には、あらかじめワクチンを体内に投与しておくことにより、その病気にかからなくなったり、罹患しても軽くて済むものがあります。例えば、冬期に大流行することのあるインフルエンザ。このワクチンを事前に接種しておくと、インフルエンザの罹患リスクを軽減できるのです。
これにより、ご本人がインフルエンザにならないだけでなく、周囲の方々にインフルエンザウイルスを蔓延させることもなくなります。特に、体力や免疫力が弱まっている高齢者の方やお子さまは、ワクチン接種による効果が得られます。
高齢者施設や学校、会社、公共施設、娯楽施設など、インフルエンザに罹患するおそれのある機会は沢山あります。ワクチン接種によって感染リスクをゼロにすることは出来ませんが、罹患した場合でも重症にならずに済むよう、事前に予防接種を受けるようにして下さい。
定期接種・任意接種
予防接種には、法律に基づいて地方自治体が実施する定期接種と、希望者が各自で受ける任意接種があります。どちらも特定の感染症の予防につながるのですが、定期接種の費用は原則として公費となります。これに対し、任意摂取は自己負担が原則ですが、それぞれの市町村に於いて、ある程度の費用補助を行っているケースが多く見られます。詳しくは、お住まいの市町村にてご確認ください。
インフルエンザワクチンについて
インフルエンザを予防する手段として、特に有効とされているのがワクチン接種です。接種してから予防効果が出るまでに約2週間かかりますが、その効果は約5か月間持続します。通常、12~翌年3月頃の寒い時期に流行していますので、その前に予防接種を受けるよう心がけてください。なお、インフルエンザウイルスにはA、B、C型があり、それぞれに多くの亜型と異なる株がありますが、C型が問題になることは極めてまれです。変異を繰り返すことが多いので、毎年、その年の流行型を見極めてワクチンが準備されています。
完全予約制(当院は4歳以上の方に限定しております。)
- 一般(4歳〜64歳)・接種券をお持ちでない方:3,600円(自費)
- 都内在住の満65歳以上の接種券をお持ちの方:2,500円(自費)
- 都内在住の満75歳以上の接種券をお持ちの方:0円
13歳未満は2回接種推奨(約3週後)
(当院では、新型コロナワクチンの接種をおこなっておりません。)
肺炎球菌感染症について
肺炎球菌という細菌が引き起こす病気の総称です。代表的な疾患は肺炎ですが、この他にも慢性呼吸器感染症や中耳炎、副鼻腔炎、敗血症、髄膜炎などの原因ともなります。肺炎球菌を保有している方の咳などに含まれており、この細菌が気管支を通じて肺に入り込むことによって感染が広がっていくのです。本来、人には病原細菌から身体を守る防御機能が備わっているのですが、病気やストレスなどによって免疫力が落ちているときには、肺に入り込んだ原因菌が悪さをしてしまうのです。実際、高齢者の一般的な肺炎で最も多いのは、肺炎球菌が原因となったタイプです。